ママになったあなたへの25章

ママになったあなたへの25章

ママになったあなたへの25章

べつに、この本の著者夫妻のように8人も子供を産み育てなくっても親になった人間ならみんなが“親として”自然に直感し実践できることももちろん沢山あると思います。
でもそれだけではない。
私は今日1歳になった娘の母親であると同時に、“親として”自分も1歳児になったのです。
育児というものには本能だけでは語れない・続けられない一面があり、この1年そういう本能以外の面をサポートしてくれたのがこの本でした。
帝王切開で姫を出産することが決まって、入院するときにこの本を持って行ったのです。
傷の痛みで寝返りすら出来なかった夜も、この本を読んでいました。
手術後1週間たってようやくはじめて自分の腕に姫を抱かせてもらえたとき、絶対この子を私の母乳で育てる!という決意が爆発的に身体中に湧き上がってきたのを今でも思い出します。それはたぶんこの本を読んでいたから。
10日間の入院を経て実家に戻り、まだ痛む傷のために夜中などミルクを作りに立ち上がることもままならなかったことが幸いし、泣いても笑っても姫は母乳オンリー・ミルク無し生活になりました。一旦、ミルクはやめる!と決めてしまったとき、不安よりなにより不思議なほど心が落ち着いたものです。
そして1ヵ月後、母子で受けた健診で完全母乳であることを告げ、姫の体重や健康状態・発育どれをみても問題ない、そのまま母乳だけで良いですよと医師に太鼓判を押してもらった時の嬉しさといったらなかったです。
そんなどの場面でも私を支えてくれたのは(もちろん周囲の手助け・励ましと)、この本。
自分を甘やかすんではなく、いたわる。
母乳を強制するんではなく、すすめる。
単純なことのようですが、身近な誰かに言われるよりこの本の効果は大きい。
シアーズ夫妻の著書は他にも幾冊か有名な分厚い重たい大きな本がありますが、入門編として導入部分のおおまかな考え方や基本的なエッセンスはこの本1冊でも充分。
特に産院に入院するときに持って行くにはボリュームも最適だとおもいます。
1章平均4〜5ページという読みやすい構成ですので、此処!という箇所は“パパになったアノ人”にも読んでもらっても良いかもしれません。是非。