でてこいでてこい

でてこいでてこい (0.1.2.えほん)

でてこいでてこい (0.1.2.えほん)

私は福音館書店ファンです。

幼い頃私の両親がずっと、かなり長い間“月刊かがくのとも”と“月刊たくさんのふしぎ”を毎月定期購読で買ってくれていたことが大きいです。それから福音館から出ている安野光雅さんの絵本もたくさんあったので、価値が判らない子供の頃から落書きしたりしながら(もったいない…)繰り返し読んでいました。
きっと両親もたのしんで読んでいたであろうその古い絵本たちは、今でもその一部が実家に保管されているんですけれど…あれは本当に良い幼児体験だったと思う。


こどものとも0.1.2.”は、そんな福音館書店さんの月刊絵本のなかでもっとも対象年齢が低いシリーズです。私の小さかった頃にはまだこんなのなかったなぁ。
その“0.1.2.”で好評だったものをハードカバーの愛蔵版にして販売しているのが“0.1.2.えほん”シリーズ。回りくどくなりましたがこのシリーズは1歳前のベビーにもお薦めです。


月刊のほうもそうなのですが“0.1.2.”はすべて厚紙で出来ているボードブックなのがまずポイント。丈夫なだけでなく1枚ページを開くと自然と次のページが起き上がってくるので、まだ不器用な赤ちゃんでもじぶんで上手にめくれます。
この『でてこいでてこい』なんか、姫は自分で「ぱぁ〜〜〜!」とか言いながらページをパタパタしてます。例えば緑の葉っぱの次のページには、その葉っぱから切り抜かれた切り絵のように緑色のカエルさんがぴょーん、って感じの内容。これがいないいないばあ遊びっぽくて楽しいようです。



余談ですが、初版から20年経っている絵本、これを福音館書店さんは成人式を迎えた絵本と呼んで自信をもってすすめています。
そうでない絵本がいけない、というのではありません。この『でてこいでてこい』などはまだ10年も経ってません。皇太子家の娘さんが読んでいる映像で有名になった『うずらちゃんのかくれんぼ』だって同じくらい。要はこどもたち自身が楽しんで絵本に興味を持ってくれれば昨日出版された絵本でも良いのです。
でも絵本選びのひとつの基準というか、どういう絵本を子供に与えればよいのかワカラナイときには参考になるお話ですよね。