えこよみ

えこよみ―ECOYOMI

えこよみ―ECOYOMI

確かに、自分自身の肌で季節を読み取ることはだいじ。
日々の生活に押されて季節感を失ってしまいがちな現代ですが、ニホンジンなら一度は耳にしたことがあるでしょう。四季の国・日本にはすばらしい“こよみ(暦)”というものがあります。
二十四節気での立春とか、夏至とか秋分などはあまりに有名で馴染み深いですが、啓蟄や白露などはあまり知られていませんね。でも、これら暦の呼称は、ちょうど約2週間ごとに見出しがついた“季節の目次”みたいなものなのだということを私はこの本で初めて知りました。
この本は、四季折々の移り変わる情景を旧暦の呼称とともに順番に紹介してくれています。絵本のような美しい絵をそえて。
よくみるとこの本の表紙、えこよみ=ECOYOMIっとなってます。KOYOMI、ではなくCOYOMIとなっているのはECO(エコロジー)とかけているんでしょうか。お茶目〜。
むかしの人々は、待っていなくともめぐる季節にいちいちきちんと名前をつけて愛したのだなあ。それだけ、季節というものが田植えや商売といった生活するうえでの重要事に、今より密接にかかわっていたからなのでしょう。
7月7日に始まった「小暑」は今日まで。
明日からは「大暑」、桐の花咲く本当の夏がやってきます。