ヴィレッジ

ヴィレッジ [DVD]

ヴィレッジ [DVD]

M.ナイト・シャマラン監督作。
昨晩観ました。特に私が好んで観るような俳優さんは出ていないです。…あ、知っていたのはシガニー・ウィーバーさんと戦場のピアニストの人くらいかな?
リヴァー・フェニックスの実の弟さんが一応主役級で出演していますが。
ホラーっぽいジャケですが単純にホラーかというと決してそうではありません。じわっと緊張系の怖さはあって、途中1回だけすごくドキッとさせられましたが基本的にはそんなに怖がらないで観られる印象です。
意味有り気に進行していく、小さな閉鎖的な村のおはなし。
開拓時代を過ぎたくらいのアメリカの田園って感じの村です。衣装やなんかもそんな感じ。こういう時代背景やファッションは私けっこう好き。効果的に使われた色や背景となる自然の映像美には感心をおぼえます。建物がいかにもセットっぽいのも、かえって演劇的効果が感じられ許容範囲。
その昔“町”で辛い過去を経験し、この村に来たという“年長者”たちが寄り合いで取り決めるものごとに、村の人々は疑問も持たずわりと抵抗せずに従うのです。
村の住民全てが、村を取り囲む“森”に棲むという“語ってはならないもの”を恐れて、森には決して足を踏み入れない。村からは一歩も出ようとしません。語ってはならないものを呼び寄せるという“不吉な色”=赤色を徹底的に排除して生活しています。
観終わっての感想は…何でしょう、すっきりしません。
少なくともこの監督の作品はもともとあまり見ていなかったのですが。ネタバレを承知であえて言うなら、エンディングにはこれまでのこの監督作にはなかったオチが待っている、とだけ。新境地を開拓したかったのでしょうね。そういう意味では意欲作と言えるのではないでしょうか。

私的評価(五つ星が最高)

  • ドキッとする度 ★★★★
  • 内容斬新度 ★★★
  • 美しい度 ★★★★★