かくれんぼ

今朝こんなニュースがありました。
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/shakai/20050811/m20050811020.html

 十日午後零時二十五分ごろ、埼玉県上尾市本町の市立上尾保育所で、同市内に住む会社員、榎本高志さん(43)の長男、侑人ちゃん(4つ)が本棚の引き戸の中で、ぐったりしているのを保育所長(59)が見つけた。侑人ちゃんは病院に運ばれたが、間もなく死亡した。

 上尾署の調べでは、侑人ちゃんは午前十時半ごろ散歩から帰り、廊下や遊技場などでほかの園児とかくれんぼをして遊んでいたが、昼食の時間に姿が見えないため、職員が所内を捜し回ったところ、廊下にある本棚下部の引き戸の中で体温が高く、意識がない侑人ちゃんを見つけた。
(gooニュース・産経新聞より抜粋)

失われてしまったおさないいのちに、胸がつまります。
このくらいの年齢のお子さんを持つ親御さんたちはこのニュースを知ったときどういう反応をするのだろう。ひとごとと思うのだろうか。
できる対策としては「もしもかくれんぼでどうしてもお友達が見つからなかったら、すぐにちゃんとおとなのひとにもお願いしてみんなで一緒に探そうね」と子供に指導するとか…。そんなのは指導しなくてもたいていの子供はできていることだろうに、なんて思うのは大人の油断なのでしょう。
ベーシックなおあそびであるはずのかくれんぼにだって、こと子供にとっては様々な危険があるということを改めて感じずにはいられません。そして、だからといって危険の原因になる可能性はすべて排除するなどというのは、短絡的すぎる大人の都合でしかありません。
忘れてならないのは子供たちをいつも注意深く見ている、という基本姿勢。これが子供を保護するべき立場にいるすべての大人たちにちゃんと備わっていればなにも問題はないはず。
子供の頃もっとも好きだったおあそびのひとつは、かくれんぼ。そういうひと、多いのでは?
絶対見つからないような場所を探すワクワク感・隠れる技術を学びあうこと・見つかりたいような見つかりたくないようなドキドキ。
そういう全てが、あぶないからかくれんぼはしちゃダメ! などという、単純な大人のたやすい禁止によって奪われてしまわないことを願います。