阿波踊り用語集

地元紙(新聞)は、どんな大事件よりも大きな写真・見出しで1面トップに阿波踊り関連の記事を載せています。広告も号外版を含めてハンパない厚み。
私は姫がまだ小さいのと人ごみ苦手なので街中まで出てはいませんが、それでも否応無く感じるほどにすごい盛り上がりです。
この地だけでなく、たとえばねぶた祭りなどもそうだと思うのですが県単位で取り組むお祭りとはこういうものなのですね。想像以上。
この地に来て3年目になりますが、阿波踊り開催に立ち会うのはなぜか初めてだったりする。去年は出産里帰り中だったし、その前の年は引っ越し前の準備とか、引越しに伴って退職する職場の引継ぎなんかで忙しくって此処には居なかったのですよねー。百貨店という、お盆に忙しい職場だったし。
今日は、そんな余所者だった私がうろ覚えの阿波踊り用語をちょっとだけ解説。

  • よしこの

 正確には、『阿波よしこの節』。いわば阿波踊りのテーマ曲(?)。寄席芸の『よしこの』というのとは違うそうです。ルーツは茨城の『潮来節』にあって、それが江戸で『都都逸』になり、流れ流れて熊本の『ハイヤ節』とかけ合わさってできたものといわれています。広島の尾道にも『尾道よしこの』という民謡があるようですが、阿波のそれとはリズムや曲調がまったく違ったものだそうです。

  • 連(れん)

 阿波踊りの踊り子さんはグループに分かれておのおのの個性を発揮します。そのグループのことを『連』といい、会社や町内会や有志の同好会単位の『〜連』がたくさんあります。ex.スーパーマーケットキョーエイの連→『キョーエイ連』・神戸の子供たちが結成した連→『神戸ちるど連』など。

  • 騒(ぞめき)

 阿波踊りに使われる三味線や笛などの楽器を『鳴り物』といい、その音色を『ぞめき』といいます。それに唄が加わって『お囃子』となるわけですが、阿波踊りは俗に“鳴り物八割”といって楽器の占める重要度がかなり高いものです。

  • 阿呆

 アホ、ではなく『あほう』です。踊る阿呆に見る阿呆、という唄で有名な阿波踊りのお囃子ですが、その歌詞には“見るだけじゃなく一緒に踊りましょう”という県民の想いがこめられているのかもしれません。