彩雲

彩雲

それは正午を少しまわった頃でした。
ふと顔をあげた私の眼に映ったもの。
「虹?」と思い、立ち上がって窓の外を良く見てみるとそれは虹ではありませんでした。
昼間はいつもレースカーテンだけにしている1階のリビングの窓から、上空にハケでサッと横に塗ったようなパステルカラーの七色の光を見たのです。
虹じゃない。雲に色がついているような感じ。キレイ…。
キレイすぎてちょっと怖くなるほどでした。たとえばよく云われる大地震の前触れ=“地震雲”だったらどうしよう?とか。
とっさに写真を撮ったのは、この写真を気象台とかに送って調べてもらおうと思いついたから。でもその必要は無かったです。夕方の地元ニュースで、この雲の撮影に成功した!とかいうトピックが取り上げられていたのですよ。ニュースで言っていた時間帯からも、同じ雲のようでした。
こういう現象を“彩雲(さいうん)”もしくは“慶雲”などと呼ぶようで、昔のひとはイイコトの前触れとしていたそうです。それ、判るなぁ。
本当にイイコトがあるかどうかは別にしておいても、見るだけでなにか気持ちが高揚する感覚があったのは確かです。美しい。
せっかくだから願掛けしておこう。
イイコト有りますように。
奇しくもこのブログの名前にぴったりの話題でした。