月桂冠の万能料理酒

きっかけは、殿のお好きな焼酎を買いに行った時です。
それまではだいたいいつも料理酒といえばスーパーマーケットでみりんとかお醤油と同じコーナーにある、1.2リットル198円とかのものを使っていました。あの、緑色のPETボトルに入ったアレです。
でもそのときちょうどウチの料理酒が切れ掛かっていたので酒屋さんの片隅にあったこの万能料理酒、というものを買ったのです。ちょっと高かったけれど、1升以上も入っていて使いでがありそうと思ったことと、原材料ラベルを見たことが決め手になりました。
原材料がどうだかというと、このパックに大きく“無塩”って書いてあるのが引っかかったのでよくみてみると、

原材料名:米・米麹・醸造アルコール

…たったコレだけです。
この原材料を見て、お気付きの方は相当お酒好きですね。これは、市販の廉価な日本酒となんら変わりない原材料なのです。フツーに飲めますよ。
そのまま飲まないことを前提に安い材料で作られていると思われるので飲んでも決して美味しくはないでしょうけれど。
そしてそれを買って帰宅し、改めてウチにあった料理酒のラベルを見た私は、食塩だけでなくその添加物の多さに仰天しました。もちろんメーカーによってはスーパーの料理酒コーナーにおいてある緑のボトルの料理酒でも添加物の少ないものもあるかもしれません。ですがなにも考えず、知らずにいたことの怖さに気づいた出来事でした。
そして私はその時『二度と、“いわゆる料理酒”は買うまい』と心に決めたのです。
今日もこの、安全な料理酒を使って作ったお料理を美味しくいただきました。
本当は、こういった料理酒という商品名のものでなく飲んでも味わい深いちゃんとした日本酒をお料理に使いたいものです。醸造アルコールすら入っていないような、ね。
酒に限らず料理用ワインやみりん、酢や油なども同じことでしょう。
マジメな調味料を使ってみると、同じ素材で作ったお料理でもきっとぜんぜん風味が違ってくるのではないでしょうか。